脳内神経伝達物質に関する調べものまとめ

メンタルヘルス関連で、色々な用語や物質名が出てきてよくわからなかったので調べてみました。
これらのソースはWikipediaや図書館の本や医学書など多数。理解を深めるための補足は盛り込んでいますが、素人判断・個人的見解は含みません。
またいろいろわかったことがあったら追記していくと思います。

〜その2〜はこちら。合わせて読むと、理解が深まると思います。 →2012-07-12 『精神疾患治療のために使用される薬に関する、用語と分類まとめ』 - 脳から逃げない


ドーパミンとは

  • アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体。
  • 運動調整、ホルモン調整、快の感情、意欲、学習などに関わる。
  • 強迫性障害、トゥレット障害、AD/HD(注意欠陥・多動性障害 Attention Deficit / Hyperactivity Disorder)は、ドーパミン機能の異常によって起こる症状。

ノルアドレナリンとは

  • 別名、ストレスホルモン
  • 注意と衝動性が制御されている脳部分に影響を与える。
  • 闘争あるいは逃避反応を生じさせる。
  • 交感神経系を動かす

セロトニンとは

  • ノルアドレナリンドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用がある。
  • トリプトファンから産生される。(後述)
  • セロトニン神経の活動には、日光が大きく影響する。
  • 人体中には約10mgのセロトニンが存在する。
  • 小腸粘膜の腸クロム親和細胞が主に産生し、その大部分を保持する。
    • 90%:小腸粘膜の腸クロム親和細胞内に存在。消化管の運動に大きく関係する。
    • 8%:血小板に取り込まれ、血液の循環を通じて体内を巡る。血中で必要に応じて用いられる。
    • 2%:中枢神経系に存在。人間の精神活動に大きく影響する。
トリプトファン

// 必須アミノ酸のうちのひとつ。セロトニンの前駆物質。食品中タンパク質が多いほど多く含まれる。過剰に摂り過ぎると肝硬変を招く。卵の白身などにたくさん入ってる

モノアミン神経伝達物質 (monoamine neurotransmitter)

// アミノ基を一個だけ含む神経伝達物質または神経修飾物質の総称。

モノアミン仮説

// うつ状態は、モノアミン類、ノルアドレナリンセロトニンなどの神経伝達物質の低下によって起こるとした仮説。

  • モノアミン仮説に対する反論:
    シナプス間隙のノルアドレナリンセロトニンの低下がうつ病の原因であるとすれば、抗うつ薬は即効性があってしかるべきだと言われている。
    実際、治療薬が効きうつの改善が見られるまでには最低2週間を要することを考えると、この反論意見は一理あると言われている。
  • 脳内の病態が明らかにされていない以上、逆の病態が大うつ病性障害の根本原因と結論付けることは出来ず、あくまで仮説。
  • そもそも脳そのものの神経伝達物質の動きは見ることができないという技術的限界がある。