『子どもへのまなざし』著者:佐々木正美
去年の今頃読んだ本。日記帳をひっくり返していたら殴り書きメモ見つけたのでまとめます。
この本は幼少期の心の発達と教育者の関係を説いています。
現代のアダルトチルドレン的メンタル不調の状況を読み解くのに役立った。著者の語り口が優しく、とてもいい本。
読書メモ
- 横浜市内の調査、
「産まないほうがよかったと思うことがある」32.8%
(調査対象と年代はちょっと忘れましたごめんなさい、若いママ達だった気がする)
- 育児が下手 = 人間関係が下手
- 育児不安 = 存在不安(親の)
- 人間のあらゆる努力の営みは、疎外や孤立を回避しようとするものである
- 生命欲 = 集団欲
- 存在不安の解消 = 人間がみんな、自分の周囲の人とお互い守り守られ生きているのだという気持ちになること。
相手によって生かされている
- 孤独 = 存在の根源を揺るがされる。健康でいられない
- 子どもの別の人格を認めてあげられるほど、親の方が成熟や自立をしていない。
- 育児がうまくいかない親 = 自分でこれ以上の面倒や不幸を背負えないとか、自分の希望や欲望の方が子どもの期待や希望をこえている場合が多い。教師も。
- 育児を楽しめない人に育てられることは子どもにとって最高に不幸
- 目先のわずらわしさに気を奪われて、心の底にある人間としての「人と一緒にいたい」という健全な欲求に気持ちがおよばない
- 相手の心にひびき合うことのできる感性を自分でどのように育てていくか
- 人とのまじわりを楽しむくらいで
- ソーシャル・レファレンシング(6ヶ月〜1歳半):「社会的に」「参考にする」
→誇りの感情、人間としてのプライドをみんなで分かち合う
- 「豊かな国では、パンのために人が死ぬことはないでしょうが、さびしさのために人が大勢死ぬことでしょう」マザーテレサ
- いい子
× 親のいうことをよく聞き面倒のかからない子
○ その年齢に相応した子どもらしさをもつ子
- 親に手をやかせる子が本当のいい子
- 待つことが大事
- 子どもを過保護でだめにした例は絶対にない。子どもの望むことを望むだけやらせる
- 育児をする上でもっとも大切なこと= 子どもに生きていくための自信を持たせてあげること。
子どもにとって最大のサポーターであり理解者が親なのだということが子どもにつうじればいい
- 人生のできるだけ早い時期に“自分が全面的に受容される”ことが大事。“私はこのままでいいんだ” = 自信・安心
- 人間は誰しも安心して生きていたいから、自分をできるだけありのまま認めてくれる人を一生懸命見つけようとする。
なんとか相手に認めてもらおうとする若者は早い時期から熱心に恋愛をくり返しがち
- こちらが広くものを見ればいい。好みや価値観を狭くしない
- 他人への理解と自分自身への認識は同じ意味
- 知識や技術は、それだけでは人格と無関係
- 子どもは誰でも向上心があるから、過剰な反省と「頑張れ」はいらない
- 大切にされていると実感できないと意欲的になれない
- 幸せとは、感謝ができること
- 作者: 佐々木正美,山脇百合子
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